8K"VR"を体験して
VR素人の私が8Kシアターを見た感想。書きたいことを書く。
http:// http://www.nhk-mt.co.jp/information/press/2016/09/102730kvr.html
「平面のスクリーンを見てVR?ちゃんちゃらおかしいぜ!」
と思ったので見てきました。
どーん
8K×3D×22.2chの贅沢なシアターにおいて
サカナクションの"Aoi -碧- "という作品を見て、「あー新しい時代だなー」と思いました。
圧倒的高解像度×レーザーによる
ダイナミックレンジの拡張。
フツーのテレビであれば網膜解像度を超えると言われる8K。
オーバースペックなのでは?とはよく言われるものだが、それは家の中の話であって、240インチのスクリーン10メートルの距離では至極妥当だといえる。
しかもそれが3Dだ。8Kプロジェクタ2台使っているので16Kをスループットしているコンピュータの性能も計り知れない。
8Kの3D制作は、2DフルHDの64倍もの容量になるデータを扱うため、作業時間、機器のコストも莫大だ。ミスったら気の遠くなる時間がかかるだろう。
8K3Dで一番すごいと思ったのは、遠景までの鮮明な描写だ。奥行き方向へは立体感が非常に鮮明で、中央に消失点をとるようなグリッドが表示されるとあきらかに空間を感じる。
プロジェクタの性能も去ることながら、画面が大きく視差がかなり大きくできるため、立体感は相当誇張されている。
HMDのVRでは、遠方を見ると、どうしてもドットが見えてしまうため、まだまだ現実には程遠いが、8KでHMDを作ったら多分ホラー映画で気絶する人間が現れるだろう。
最後に、レーザーとの同期。
プロジェクターの輝度では、LIVEの際に得られる高輝度なストロボ、サーチなどの光源の再現は難しい。それを再現するため、シアターではライブ等で使われるレーザーが使われ、視覚のレンジをいっぱいに表現している。強い光源の独特のハレーションが現実感を強めているなあと思った。
これは位置制御は重要なものの、AVID ProtoolsでのMIDIの制御のようで案外普通。笑
そんな感じ。
8Kがもたらすのは処理速度と周辺の技術開発であり、開発元のNHKも家庭用までスピンアウトされるのはまだまだ先だと考えていると思う。
というのも、パテントの有効期限云々のオトナの事象から、次世代規格の制定をしないとどうも都合が悪いんだそうだ。
2、音響技術
https://4k8ktv.jp/2015/12/20/8k-sound/
まあこっちの人のを見ていただきたいですが、5.1chでもまあいいかなって感じはしますね。
天頂のスピーカーっていうのはなかなかリアルでした。
今回はミュージックビデオだったので実感しにくかったですが、オーケストラや、立体感を求めるようなものだったら生きてくるとは思います。
3、まとめ
ペーパマリオからの脱却
今までの3Dってなんか、紙の人が立ってて動いてるって感じでした。
背景と全景のズレが誇張される感じで、どうも現実感なかったですね。
解像度不足でしょうか。
8kになるとそれがなくなって立体がより立体に見えます。
まだ影の出来方が不自然でという印象はあります。光とあってない感じはするので難しいですね。
今回は、一番後ろと最前列で見ましたが、最前列は効果を実感しやすいものの、すごく疲れます。スクリーンから8mくらいなので没入感はすごかったです。
世界にいくつもないプロジェクタを拝めただけで良かったと思います。
これが製品化されることを夢見て。
見に行ったのは最後の回だったため、作った人が出てきました。
それだけ。